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月別アーカイブ: 2025年9月

株式会社九州WELDのよもやま話~第9回~

皆さんこんにちは!

 

福岡県北九州市を拠点に溶接工事・配管工事・製缶工事を行っている

株式会社九州WELD、更新担当の富山です。

 

 

 

🔬 溶接の基本原理 ― 融接と圧接

 

 

 

溶接にはさまざまな方法がありますが、その基本原理は大きく分けて 「融接(ゆうせつ)」「圧接(あっせつ)」 の2つです。

この違いを理解すると、溶接技術の奥深さや使い分けの重要性が見えてきます。


🔥 融接とは?

 

融接は、金属を 熱で溶かして一体化させる方法 です。

  • 熱源:アーク、ガス、レーザーなど

  • 溶けた部分が冷却・凝固して一体化

  • 必要に応じて「溶加材(金属棒やワイヤ)」を加える

 

融接の代表例:

  • 被覆アーク溶接

  • TIG溶接

  • MIG溶接

  • レーザー溶接

融接のメリットは、強度が高く、複雑な形状の接合が可能なこと。

逆に、熱による変形や割れが生じやすい点には注意が必要です。


🔨 圧接とは?

 

圧接は、金属を 加熱しながら圧力を加えて接合する方法 です。

場合によっては加熱せずに圧力だけで接合する場合もあります。

圧接の代表例:

  • 鍛接(鍛冶の技術)

  • 摩擦圧接(摩擦熱を利用)

  • 抵抗溶接(電気抵抗による発熱と圧力)

圧接のメリットは、熱による変形が少なく、短時間で効率的に接合できる点。

大量生産ラインや自動車部品などに多く使われます。


⚖️ 融接と圧接の使い分け

 

  • 融接:大型構造物や高強度が必要な部分(橋梁・造船・建築)

  • 圧接:小型部品や大量生産品(自動車部品・電気機器)

どちらも「金属を一体化させる」ことに変わりはありませんが、目的や用途に応じて最適な方法が選ばれます。


✅ まとめ

 

  • 融接:金属を熱で溶かし、一体化 → 強度重視の現場で活躍

  • 圧接:圧力や摩擦で接合 → 変形が少なく効率的

 

溶接の基本は、この「融かす」か「押しつける」かの違いにあります。

現代の溶接は両者を組み合わせたり、新しい技術を加えたりすることで、ますます進化を遂げています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

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株式会社九州WELDのよもやま話~第8回~

皆さんこんにちは!

 

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溶接の歴史 ― 鍛冶から近代工業へ

 

 

 

溶接の起源は古く、人類が金属を使い始めた時代にさかのぼります。

鉄や銅を加工する技術が発達し、道具や武器、建築物に金属が利用されるようになると、必然的に「金属をつなぐ技術」が求められるようになりました。

その歩みは鍛冶職人の技術から始まり、産業革命を経て近代工業へとつながっていきます。


古代の鍛冶技術と「圧接」

 

紀元前数千年前の古代では、鉄を高温に熱して槌で叩き合わせる「鍛接(たんせつ)」が使われていました。

  • 日本刀などの刀剣製作

  • ヨーロッパの甲冑や農具

  • 建築用の金具や道具

これらは、金属を溶かすのではなく熱と圧力で一体化させる方法。

まさに「溶接の原型」といえるものでした。


⚙️ 産業革命と溶接技術の進化

 

18世紀後半の産業革命により、鉄道や造船などの大規模な構造物に鉄が用いられるようになると、従来の鍛接では対応できなくなりました。

そこで登場したのが、燃料を利用した「ガス溶接」です。

アセチレンガスと酸素を混ぜて炎を作り、金属を溶かして接合するこの方法は、工場や現場に広く普及しました。


⚡ 電気を利用したアーク溶接の誕生

 

19世紀後半には、電気を利用した アーク溶接 が登場します。

  • 電気の放電による高温で金属を融かす

  • 強度が高く、大規模構造物にも適用可能

  • 鉄骨建築や橋梁、造船に利用され急速に普及

20世紀に入ると、被覆アーク溶接、TIG溶接、MIG溶接などの多様な方法が次々と開発され、航空機や自動車産業にも広がっていきました。


現代の溶接と未来

 

今日では、レーザー溶接や電子ビーム溶接といったハイテク工法が登場し、精密機器から宇宙開発まで幅広く応用されています。

さらにAIやロボットを組み合わせた自動溶接も進化し、「人ができない精度」を追求する段階に入っています。


✅ まとめ

 

  • 溶接の原点は古代の鍛冶技術にあり

  • 産業革命期にガス溶接が登場し、工業化を後押し

  • 電気を利用したアーク溶接の普及で鉄骨建築や造船が発展

  • 現代はレーザーやロボットによる高精度溶接へ進化

溶接の歴史は、まさに人類の文明と産業の発展を映し出す鏡といえるでしょう。

 

 

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