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皆さんこんにちは!
株式会社九州WELD、更新担当の富山です。
目次
本日は、当社で行っている原子力発電所向けの配管更新工事に関する、加工場での作業風景をご紹介します。
原子力発電に使われる配管は、一般の建築や工場の配管と比べても非常に厳しい基準が設けられており、「寸分の狂いも許されない」ような高精度な加工が求められます。
今回の写真は、その中でも**「ならし」と呼ばれる準備工程**での一幕です。
この工程では、「トリツール」と呼ばれる専用の機械を使って、配管の切断や内面のシーニング、そして開先加工を行っています。
「トリツール(Tri-Tool)」とは、アメリカ製の高精度配管加工機で、特に原子力や石油・ガスプラントなど、厳格な加工精度が求められる業界で使用されている専門機器です。
この機械の特徴は、以下の3点です:
クランプ式で配管にがっちり固定
正確な切断面と開先角度を保持
内面のシーニング処理も一貫して行える
つまり、「切る・削る・整える」が一台でこなせる優れものなんです。
今回の作業では、原子力発電所内で使用される**大口径配管(外径数百ミリ)**を対象とし、トリツールによる以下の処理を実施しています:
切断処理:古い配管との接合部を取り外すためのプレカット
内面シーニング:パイプ内のバリや酸化被膜の除去
開先加工:溶接時にしっかりと根入れできるよう、斜めにカットする角度調整
加工後のパイプは、現地の原子力発電所へ運ばれ、溶接・接続される新しい配管として使われます。
原子力関連の配管は、たとえば冷却水が流れる重要なラインに使われることも多く、「漏れ」や「歪み」は絶対に許されません。そのため、事前の加工段階から徹底的に品質管理が求められます。
私たちの加工場では、熟練の技術者が1本1本丁寧に確認しながら作業を進めています。
また、写真にもあるように、切断時に出る金属くずもすぐに片付けられるよう、専用の回収ボックスを使用して清潔で安全な作業環境を維持しています。
今回ご紹介した「ならし」工程は、現地工事に入る前のいわば“下ごしらえ”ですが、この工程がしっかりしていないと、現場での溶接や接続にトラブルが発生してしまいます。
どんなに派手な現場作業も、こうした「裏方」の丁寧な仕事に支えられているんですね。
当社では今後も、高い安全性と精度が求められる配管工事に対応すべく、日々技術と知識の研鑽に努めてまいります。
次回も、どうぞお楽しみに!
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